黒田幸者の大脳新皮質

駄文を投下します。貴方の時間をください。

自意識 cannot be 過剰

 自意識過剰になれ!

 自意識過剰になるというのは自然な事だと思います。

 昔は自分の役割という物を社会が、共同体が与えてくれたものです。朝に目を覚ませば、おのずと何をすべきなのかが明示されているのが当たり前だったはずです。

 でも、僕らは違う。

 サルトルの「自由の刑」のように言われるように、現代社会では個人主義の下、自分を自分で見出す必要があります。自分とは何なのかを決めるのは権威ではなく、自分自身であるのです。

 こうなるとどうでしょう。自意識過剰にならない方がむしろ不誠実です。

 理想と現実の差で苦しみながらも、日々精進する貴方は素晴らしい。貴方が自分を否定しても、私が肯定します。

 ですが理想を持ち続ける事は苦しいはずです。もし自分を創る事をやめ、周囲の雰囲気や既存の主義主張をあたかも自分の考えだとするのなら、どれだけ楽でしょう?

 でも、そんな楽な道を行く人はきっとつまらない。

 むしろ自意識は過剰であるくらいが丁度良く、面白い人だと思います。